主な特長
自動的に生成された説明ハイレゾ音源の入力にも対応する、デノン独自のアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing Plus」を搭載。CD再生の場合、44.1 kHz / 16 bitのデータを705.6 kHz / 32 bitへとアップサンプリング&ビット拡張処理を行います。進化した独自のアルゴリズムによって前後のデータの離散値からあるべき点を導き出し、本来のアナログ波形を再現する理想的な補間処理を行います。デジタル録音時に失われたデータを高い精度で復元することで、歪みのない繊細な描写、正確な音の定位、豊かな低域など原音に忠実な再生を実現しています。
D/Aコンバーターにはアップサンプリングとビット拡張処理されたデジタル音源の持つ豊かな情報を余すところなく引き出し、高精度にアナログ信号に変換するために高性能な32 bit対応D/Aコンバーターを採用しています。差動電流出力タイプのD/Aコンバーターであるため、ノイズに強く、I/V変換回路での独自の音作りが可能になるというメリットを備えています。
デジタルオーディオの再生においては、回路の動作の基準となるクロック信号の精度と低ジッターがパフォーマンスの鍵を握っています。D/Aコンバーターに供給するクロックの精度を高めるために、D/Aコンバーターの近傍に超低位相雑音クロック発振器を配置し、ジッターを最少化しています。
自動的に生成された説明D/Aコンバーターからの出力信号を受けるI/V変換アンプ回路と差動合成アンプ回路に従来よりも低ノイズかつスルーレートの高い高性能なOPアンプを採用し、さらなる高音質化を実現しました。また、筐体の大型化により、基板上のレイアウトの全面的な見直しが可能になり、左右チャンネルおよびプラス信号とマイナス信号の対称性も向上しています。これにより、サウンドステージの広がりや正確な音像定位にさらに磨きがかかりました。
DCD-900NEをデノンの理想とする「Vivid & Spacious」なサウンドに仕上げるために、ハイエンドモデルにも使用されている高音質パーツを数多く採用。これらは、音質担当エンジニアとサウンドマスターが部品メーカーの協力の下で試作と試聴を繰り返し、長い時間をかけて作り上げてきたデノン独自のカスタムパーツです。また、カーボン被膜抵抗やメルフ抵抗、薄膜高分子積層コンデンサーなど高品位なパーツをアナログオーディオ出力回路やデジタルオーディオ回路に多数使用しています。
DCD-900NEのアナログオーディオ用電源回路は、DCD-A110などの上位モデルと同様に、アナログオーディオ回路への電源供給に最適化されたフルディスクリート設計へとアップグレードされました。電源供給の要であるブロックコンデンサーには、試作と試聴を繰り返してサウンドマスターが厳選したデノンカスタムの大容量(3,300μF)ブロックコンデンサーを採用。クリーンで安定した電源供給を可能にし、重厚さと繊細なディテールが絶妙に調和したサウンドを実現しています。
機器内部を流れる繊細な音楽信号は、ディスクの回転や電源トランスによって発生する内部振動や、スピーカーからの音圧による空気の振動を受けることで品位が低下します。これらの影響を防ぐために、デノンは「ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション」と呼ばれる制振構造を開発しました。これは、振動源である電源トランスをフットに近づけて配置することで不要な振動を外部へと逃がし、周辺回路への影響を防ぐ構造です。また、ドライブメカニズムを筐体中央部に配置し低重心化することで、ディスクの回転による内部振動を効果的に吸収し、外部からの振動のドライブメカニズムへの影響も抑制しています。
ドライブメカニズムや電源トランス、シャーシの大きな重量を支えるフットには、高密度かつ高剛性なリブ入りフットを採用。上位モデルにも使用されているフットによって防振効果をさらに高めています。
L / R独立タイプのアナログ出力端子を余裕のある間隔で配置。大型のRCAプラグを使用したケーブルも容易に着脱できます。アナログ出力端子と、同軸デジタル出力端子には経年変化や信号の劣化を防止する金メッキ加工を施し、高品位な接続を実現しています。
USBメモリーに記録されたDSD(2.8 MHz / 5.6 MHz)ファイル、および最大192 kHz / 24 bitまでのハイレゾ音源などの音楽ファイルの再生に対応しています。
フォーマット | サンプリング周波数 | ビットレート | ビットレングス | 拡張子 |
DSD | 2.8 / 5.6 MHz | ― | 1 bit | .dsf / dff |
WAV | 32 / 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 kHz | ― | 16 / 24 bit | .wav |
FLAC | 32 / 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 kHz | ― | 16 / 24 bit | .flac |
AIFF | 32 / 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 kHz | ― | 16 / 24 bit | .aif /.aiff |
ALAC | 32 / 44.1 / 48 / 88.2 / 96 kHz | ― | 16 / 24 bit | .m4a |
MP3 | 32 / 44.1 / 48 kHz | 48 – 320 kbps | ― | .mp3 |
WMA | 32 / 44.1 / 48 kHz | 48 – 320 kbps | ― | .wma |
AAC | 32 / 44.1 / 48 kHz | 48 – 320 kbps | ― | .aac/.m4a / .mp4 |
※ ※著作権保護のないファイルのみ再生できます。 ※FAT16 またはFAT32フォーマットのUSB メモリーに対応しています。
※すべてのUSB メモリーに対して、動作および電源の供給を保証するものではありません。USB 接続タイプのポータブルHDD で、AC アダプターを接続して電源が供給できるタイプのものを使用する場合は、AC アダプターのご使用をおすすめします。
※DSDファイルを再生した場合は、デジタル音声出力を停止します。
CDの再生に加え、CD-RやCD-RWに記録したMP3、WMAファイルの再生に対応しています。
ディスプレイ表示とデジタル音声出力を停止することにより、音質に影響を与えるノイズを抑え、高品位な再生を可能にするピュアダイレクトモードを搭載しています。
オーディオ特性
PCM | DSD | |
チャンネル | 2チャンネル | 2チャンネル |
再生周波数範囲 | 2 Hz ~ 96 kHz(サンプリング周波数:192 kHz) 2 Hz ~ 20 kHz(サンプリング周波数:44.1 kHz) |
2 Hz ~ 100 kHz |
再生周波数特性 | 2 Hz ~ 50 kHz(サンプリング周波数:192 kHz) 2 Hz ~ 20 kHz(サンプリング周波数:44.1 kHz) |
2 Hz ~ 50 kHz(-3 dB) |
S/N比 | 115 dB | 110 dB(可聴帯域) |
ダイナミックレンジ | 110 dB(24 bit) | 108 dB(可聴帯域)、101 dB(16 bit) |
高調波歪率 | 0.0020 %(24 bit) 0.0025 %(16 bit) |
0.0015 %(可聴帯域) |
出力レベル | 2.2 V RMS | 2.2 V RMS |
入出力端子
アナログ音声出力端子 | アンバランス出力×1 |
デジタル音声出力端子 | 同軸デジタル出力×1、光デジタル出力×1 |
その他 | IRコントロール入出力×1 |
総合
外形寸法(W × H × D) | 434 x 107 x 328 mm |
質量 | 4.9 kg |
電源 | AC 100 V、50 / 60 Hz |
消費電力 | 24 W |
待機時消費電力 | 0.3 W |
付属品 | かんたんスタートガイド、取扱説明書、保証書、リモコン、単4形乾電池×2、 オーディオケーブル、電源コード |
保証期間:1年
発売時期:2022年6月下旬