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Denon Official Blog > Posts > 新しいミニコンポ「D-T1」で聴く山内セレクション
Category Name: 製品の魅力 Posted Date: 2018-12-06

 



●前回の「山内セレクションLIVE! 2018 TIAS編」に引き続き、山内さんに良質な音楽をご紹介いただく、山内セレクションとなりました。よろしくお願いします。

今回は新製品のミニコンポ、D-T1を使っての試聴をお願いします。

 

 

CD レシーバーシステム
D-T1



●まずD-T1について簡単にご紹介ください。


山内:デノンのミニシステムとしてはRCD-M41というモデルがあります。RCD-M41は、11世代に渡りモデルチェンジを繰り返してきた非常に評価が高い製品ですが、D-T1はその弟分にあたります。




●D-T1はつい先日「3万円以下で本格的なステレオサウンドを楽しむ! D-T1 vs DSB150BT」で採り上げました。

その時も価格を超えた音質だと感じましたが、この価格帯はライバルも多いので激戦区でもありますよね。


山内:はい。ミニコンポにはオーディオ専業でないメーカーの製品も多く、モデル数が多いので激戦ではあります。

デノンとしてはオーディオメーカーならではの音質で勝負していきたいと思っています。 





●D-T1の音作りでは、どんな点を重視したのでしょうか。


山内:今回D-T1の音をチューニングするにあたって、いつものHi-Fiのチューニング手法とはちょっと違ったアプローチを採ってみました。

一言でいうと「パッと聴いた瞬間に、すぐにいい音だな、と思える音」を目指しました。



●「聴いてすぐ、いい音と感じる」ということはどういうことでしょうか。


山内:例えば高級なHi-Fiの場合は時間をかけてじっくりとチューニングをしていきます。それは小説で言えば、いわば長編小説です。

長編小説にはしっかりとした構成があり、読み応えもあります。

それに対してD-T1は一瞬で読者をつかんでその世界に連れて行く短編小説のイメージなんです。


ですから、チューニングも少しやったら、ブレイクを入れ、場合によっては元に戻し、別のポイントでチューニングを試してみる、という手法で行いました。

ただ、できあがってみると、チューニングの手法は違ったとはいえ、今のデノンのHi-Fiに通じる、クリアな音に仕上がったと思っています。

 


●ではD-T1の音を聴かせてください。




↑デノン試聴室に設置されたD-T1。スピーカーもケーブルもすべてセットの製品で試聴



山内:ではまず試聴では定番のディスクですが、アリソン・クラウスの『A Hundred Miles Or More』をD-T1で聴いてみてみましょう。

アリソン・クラウスはオーディオファンに人気があるアーティストで、カントリー、ブルーグラス的な音楽がベースにあるとは思いますが、ワールドワイドに人気がある実力派です。

まずは「Down to the River to Pray」を聴いてください。 




アーティスト名:アリソン・クラウス
アルバム・タイトル:A Hundred Miles Or More



●(試聴後)D-T1はかなりコンパクトなシステムですが、見かけによらず、低音も結構出ますね。ちょっとおどろきました。 


山内:開発タイミングとしてはスピーカーが先行しましたが、いろいろ解析して試作を繰り返し、音作りをしました。

この試聴室はかなり大きい部屋ですが、ここでこのくらい出せるわけですから、普通のご家庭の部屋であれば十分な音量だと思います。




↑D-T1のスピーカー



山内:今回はいつもと違って、同じアルバムから何曲か続けて聴くパターンでいきましょうか。

このアルバムには他のアーティストとの共演の曲もあって、それが聴きどころでもあります。スティングと共演している「You Will Be My Ain True Love」も聴いてみましょう。



●(試聴後)スティングの声がさすがですね。存在感がくっきりと表現されていると思います。ジェイムス・テーラーと共演している曲もあるんですね。


山内:「How's The World Treating You」という曲です。これも私が好きな曲です。聴いてみましょう。



●(試聴後)ジェームス・テーラーとアリソン・クラウスのハーモニーも素晴らしいですね。


山内:このアルバムには音源としていろんなシンガーのボーカルが入っていますし、アコースティック楽器の音もたくさん入っています。

その一方で声だけの曲もあるので、オーディオチェックには使いやすいディスクです。ぜひお勧めしたい1枚です。



 



●では次をお願いします。


山内:先日の東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS)で行った「山内セレクションライブ」でも紹介しましたが、フランスのジャズボーカリストのカミーユ・ベルトを聴きましょう

デビューして2作目のアルバムですがとにかく表現力、リズム感など素晴らしい才能です。


TIASでは時間に都合で1曲しか紹介できませんでしたが、このアルバムには、なかなか面白い曲が入っているので、今日はD-T1で別の曲を聴いてみたいと思います。

「Comment te dire adieu」という曲を聴きましょう。これはフレンチポップスの名曲『さよならを教えて』のカバーですが、非常に面白いアレンジになっています。

 



アーティスト名:CAMILLE BERTAULT
アルバム・タイトル:Pas De Geant



●(試聴後)アレンジというか、曲のテクスチャーがとても面白いですね。ブラスアレンジも面白いと思いました。


山内:そうですね。また、このアルバムには『Goldberg』という曲がありますが、これはバッハの曲を「ゴルトベルク変奏曲」をピアノとともに歌っていますが、これもすごいです。

非常に器楽的な歌い方ができる人です。また曲によってはヨーコ・オノっぽいアバンギャルドな歌い方のものもあります。このアルバムも音楽ファンにはぜひお勧めしたいと思います。





●確かに歌のテクニックがすごいと思いました。では次をお願いします。


山内:次もいま、旬のアーティストですが、ジャネール・モネイを聴きましょう。

このアルバムにはなんと1曲だけですがビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンが入っていて、それが素晴らしいんです。

タイトルチューンの『ダーティー・コンピューター』を聴いてください。



 

アーティスト名:ジャネール・モネイ
アルバム・タイトル:ダーティー・コンピューター



●(試聴後)冒頭からブライアン・ウィルソンのビーチ・ボーイズ風のコーラスがいきなり来て、たしかにすごいですね。

これは1曲目ですが、すぐにフェードアウトして次の曲にいっちゃうんですね。もうちょっと聴きたいぐらいでした。

 

山内:実は1曲目のこの曲を試聴して「いいな」と思ってこのCDを買ったんですが、この後の曲は全然違う感じでした(笑)。でもカッコいいですよ。たとえば『Make Me Feel』を聴いてみましょう。



●(試聴後)これはプリンスのKISSみたいな、タイトでカッコいい曲ですね。


山内:音楽的にはプリンスの進化型というか、プリンスの影響が大きいように感じます。このアルバムは全体にかなりクリアに録音されているので、オーディオ的にも面白いと思います。



●それにしてもD-T1は、このサイズとは思えないほど低音が良く出ていますね。


山内:でもあえて低音を出すようなイコライジングはしていないんです。

このクラスのミニコンポはイコライジングで低音を出したりして味付けをすることがありますが、D-T1はそうした手法は一切採らず、Hi-Fi同様フラットな音作りをしています。

D-T1はデジタルアンプのソリューションを使っていますが、あれこれいじりすぎずに音作りをしたことで、デジタルならではの歯切れの良さも出せていると思います。



 



●では、もう一枚ご紹介いただけますか。


山内:では最後にクラシックを聴いてみましょう。内田光子さんによる、モーツァルトのピアノとヴァイオリンのためのソナタです。

ヴァイオリンソナタとはいっても、この頃のモーツアルトの時代のヴァイオリンソナタは、ピアノが伴奏という役割では決してなく、両者が比較的対等な関係なんです。

アルバムを聴くと伴奏という役割には留まらない、内田光子さんの哲学的とも感じられるプレイ、構成力、そして東洋的なニュアンスを感じます。聴いてみてください。




アーティスト名:内田光子& マーク・スタインバーグ
アルバム・タイトル:モーツァルト:ヴァイオリンソナタ第27番・第28番・第33番・第42番



●(試聴後)演奏内容も素晴らしかったですが、再生能力としてピアノの音の位置やヴァイオリンの演奏の位置の違いが感じられて、非常に空間的でした。


山内:調整を上手に行えば、実は大きなオーディオシステムより、小さなシステムの方が音場を綺麗に出しやすい、という面があります。

小さなシステムは出力も小さいので、ある程度小さめの空間にはなりますが。

それと私がサウンドチューニングをする際、ヴァイオリンの音をかなり重視しています。

音のディテールとかビブラートの具合、それにヴァイオリンの倍音が再現されているか、などに関して、よくチェックします。


たまにエレクトリック系の音楽をメインでチューニングしたり、スマホの接続を想定したメーカーのミニコンポを聴くと、ヴァイオリンの音が非常に人工的な音に聞こえたりします。

もし店頭で試聴する機会があれば、ヴァイオリンの音に注目して聴き比べてみても面白いと思います。



●今回は山内セレクションをD-T1を聴かせてもらって、値段をはるかに超えた高音質が出せることに、ふたたび驚きました。最後の質問ですが、D-T1をどんな方にお勧めしたいですか。


山内:最近はスマホと接続するためにBluetoothなどワイヤレスのポータブルスピーカーをお持ちの方が増えています。

でも買ってみたけれど実際はスピーカーをあまり持ち歩かない、あるいは、サウンド的にもうちょっとグレードアップしたいと言う方には、ぜひD-T1をお勧めしたいと思います。


D-T1はBluetoothも接続できます。またデジタル入力も装備していますので、テレビなどに接続してもお使いいただけます。

かなりお求めやすい価格で、しっかりと音場が拡がったステレオ再生が味わえますので、ぜひ店頭で試聴してみていただきたいと思います。



 



●今日はありがとうございました。



(編集部I)

Picture Placeholder: Seiko Fukushima
Seiko Fukushima posted to 新しいミニコンポ「D-T1」で聴く山内セレクション 2018/12/06 21:53
 

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