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Denon Official Blog > Posts > 800NEシリーズ サウンドマネージャーインタビュー
Category Name: 製品の魅力 Posted Date: 2018-07-18
 



デノンHi-Fiオーディオのラインナップにエントリーの800NEシリーズが登場しました。

プリメインアンプPMA-800NE、CDプレーヤー DCD-800NE、ネットワークオーディオプレーヤーDNP-800NEの3モデル構成。

デノンオフィシャルブログでは、その開発コンセプトやサウンドの魅力について、デノンのサウンドマネージャー山内慎一が語ります。




GPD エンジニアリング デノンサウンドマネージャー 山内慎一




プリメインアンプ
PMA-800NE
70,000円(税抜価格) 8月中旬発売予定
製品の詳細はこちら


CD プレーヤー
DCD-800NE
60,000 円(税抜価格) 8月中旬発売予定
製品の詳細はこちら


ネットワークオーディオプレーヤー
DNP-800NE
60,000 円(税抜価格) 9月中旬発売予定
製品の詳細はこちら



●Hi-Fiオーディオの新しいシリーズ800NEが登場しました。800NEとはどんな位置づけのモデルになるのでしょうか。



山内:800NEシリーズはデノンの Hi-Fiコンポーネント 1600NEシリーズの弟分という位置づけになります。私がサウンドマネージャーに就任してからのHi-Fi製品のシリーズとしては、最もベーシックなモデルとなります。



●開発にはどんな苦労があったのでしょうか。


山内:800NEシリーズの開発がいよいよはじまるという時点で私が期待、あるいは若干心配したのは、現在のデノンサウンドの新しいコンセプトである「スペーシャス」「ビビッド」が、このモデルでどこまで実践できるかという点でした。

でも実際にサウンドチューニングに入ってみると、それは杞憂であったことがわかりました。上位機種と同じコンセプトや方向性で無理なく仕上げられると確信できたということです。




↑デノン試聴室に設置された800NEシリーズ



●800NEは1600NEや2500NEシリーズと比べると安価なモデルですから、使えるパーツなどに制限がありますよね。


山内:確かにそういう面での苦労はありましたが、これまで過去のモデルで培ってきたノウハウも蓄積されていました。

ある意味でイメージをしっかり持っていましたので、迷いがないというか、近道みたいなものをわかっていたことが大きいと思います。


それと800NEシリーズは構成がシンプルなのでいじりやすい点もありました。パラメーターが少ない、とでもいうのでしょうか。
たとえば上級機には、仮に1000カ所ぐらいパラメーターがあるとすると、今回は500カ所ぐらいで済みますし、部品の絶対数も減ってきます。

そういった意味で、価格帯が低いとはいえ上級機より作りやすい部分も多少はあったと思っています。



●では個別の製品のお話をうかがいます。まずプリメインアンプのPMA-800NEについてご紹介ください。



 



山内:PMA-800NEは構成としてはオーソドックスなものになっています。デジタル入力としてオプティカル入力とコアキシャル入力があり PCM 192 kHz /24 bit の入力信号に対応します。

またアナログ入力で使用するときにはデジタル段の機能を停止するアナログモードを持っています。



●アンプの大きな特長はどんな点でしょうか。


山内:音質面で一番大きいのはPMA-800NE専用に開発した大容量のブロックコンデンサーを搭載した点が挙げられます。

今回新開発ということで複数の部品メーカーで試作をしてもらいました。時間的には厳しかったのですが、全く妥協することなく非常にいいものを作ることができました。




↑PMA-800NE専用に設計された大容量のブロックコンデンサー



●ブロックコンデンサーはプリメインアンプには重要なパーツですよね。


山内:はい。「スペーシャス」「ビビッド」という音を実現するためにもここは重要で、800NEのシステム全体が上手くまとまった理由もこのパーツの功績と言ってもいいかもしれません。

ここだけではありませんが、ここが悪ければ後は何をやってもうまくいかない、と言う重要な部分です。

ブロックコンデンサー以外では、回路の多数で上位モデルと同じカスタムコンデンサーなど投入しています。




↑トップパネルを外したPMA-800NE。中央付近に見える2つの銀色の円柱が専用開発のブロックコンデンサー



●その他に進化した点はありますか。


山内:フットやシャーシなども新しくなっています。トップカバーは従来よりも厚みを14%アップさせることでシャーシ全体の剛性を向上させました。

また筐体を支えるフットも振動をうまく逃がせるように巧みに設計されています。フットは、高密度で高剛性なリブ入りフットです。中の円形は少し楕円に近い形になっており、防振性を高めています。



 



●CDプレーヤー DCD-800NEについてはいかがでしょうか。


山内:CDプレーヤーはNEシリーズとなってからCD再生専用となっているので無理のない開発が行えました。それとUSBメモリの再生も可能です。



 



●進化した点はどんな点でしょうか。


山内:デノン独自のアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing」を搭載しました。

これまではbit方向の補完を行うAL32 Processingでしたが、サンプリング方向の補完も行うフルのAdvanced AL32 Processingになったことで、よりリアルなアナログ波形に近づきました。




↑トップパネルを外したDCD-800NE



●DCD-800NEは、音質的にはいかがでしょうか。


山内:CDを再生していると、つい上位モデルで再生していると錯覚してしまうぐらいのクオリティに仕上がったと思っています。



 



●ネットワークプレーヤーのDNP-800NEについてはいかがでしょうか。


山内:こちらはネットワークプレーヤーDNP-730REの上位モデルとして開発されました。

ネットワークプレーヤーに関してはパーツを含めて新しいものがどんどん開発されているので、現在進行形で基本性能や機能が向上しています。



 



●DNP-800NEにはHEOSが搭載されていますね。


山内:はい。アナログのHi-Fi機器でHEOSが搭載された初のモデルとなります。DNP-730REから比べると操作性や安定性が格段に向上しています。

無料のHEOSアプリをインストールしてしまえば、複数のスマホやタブレットからの操作ができます。


他の部屋のHEOSスピーカーと同期再生をしたり、NASやSpotify、AWA、Amazon Musicなどのストリーミングサービスも気軽に楽しむことができます。
※HEOSアプリでSpotify、AWAを利用するには有料プランへの加入が必要です。



HEOS対応スピーカー

 

HEOS 1

 

HEOS 3

 



●ネットワークプレーヤーの開発には他の機器にはない特有の難しさがあるのでしょうか。


山内:やはりデジタルセクションが多いのでノイズの問題が大きいですね。

これをうまくクリアすることがネットワークプレーヤー開発のポイントだと思います。


逆に言えばそれ以外は他の機器と同じで、フットやシャーシの剛性などはやはり音質に大きく関わりますが、この点もPMA-800NEと同様に強化しています。

またDCD-800NEと同様にDNP-800NEにもデノン独自のアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing」が搭載されています。




↑トップパネルを外したDNP-800NE



●ところで山内さんが行っている「サウンドチューニング」とは、具体的にはどんなことをしているのでしょうか。


山内:設計から私の所に回ってくる時点でおおよそは電気的な特性はとれています。

ただ音質評価ができているわけではないので、耳を使う音楽的な感性や感覚的な部分で、音を吟味したり回路図を遡ったりしながらクオリティ音質を高めていきます。

微調整というよりは、私自身の捉え方でいえば音を作りこむという作業といえますし、極端な場合には音を作りかえることもあります。



●このあたりはもう測定しても数値では出ない領域ですか。


山内:出ないですね。耳による感性的なレベルでしかわかりません。

セオリーがすべてではないので、カットアンドトライでやっていくのですが、その過程でも最初の方はあまり楽しくない日々が続きます(笑)。


楽しめるのは最後の仕上げ近くのあたりですが、登山といっしょで山頂のあたりになると難易度も上がって、いろいろやってもヒット率が下がるんです。

これもなかなか辛いですが、仕上がった時は嬉しいですね。800NEシリーズはうまくいったので、今は笑顔で語れますが(笑)。



●800NEシリーズは笑顔で語れるんですね。


山内:最初は苦労するかなと危惧しましたが、実際には上級機の時と同じようにどんどん音質を高めていくことができました。

個人的にはいつも「今まで聴けなかった音」が聴けるようになったらいいなという気持ちで作業しています。

そういう意味で今回はスムーズネスのような部分でより進化させることができたように思っています。



 



●800NEシリーズは価格的には同じHi-Fiモデルのデザインシリーズと近いレンジとなっていますが、たとえばPMA-800NEとPMA-60ではどんな違いがあるのでしょうか。


山内:PMA-60はClass Dアンプなので、あえて解り易く言えば透明感や中高域のキレの良さなどにメリットがあります。

「より情報量が多い」とでもいいましょうか。その一方でPMA-800NEのようなアナログのアンプは、少しウェットな部分、肌合いの良さがあり、聴いていて質感がマイルドに感じられます。


聴きやすくて安定感があり、バランスが優れています。ただ大きな方向としては同じデノンサウンドであって、その上での持ち味なので、そのあたりはぜひ聴き比べていただきたいと思います。




●800NEシリーズはかなりお買い得なのではないでしょうか。

山内:そうですね。800NEは2500NEや1600NEシリーズなどの上位モデルの音質をしっかり継承していますので、デノン伝統のHi-Fiサウンドを手軽に楽しめると思います。

ミニコンポとはひと味違うスケール音場感、音のクオリティを味わっていただけるHi-Fiの入り口として、お勧めできるモデルだと思います。



●今日はありがとうございました。




↑社内で行われた試聴室での上位モデルとの聴き比べ。左端は2500NEシリーズ、中央が1600NEシリーズ、右端が800NEシリーズ。800NEシリーズは上位モデルに迫るサウンドを鳴らした。




(編集部I)

Picture Placeholder: Seiko Fukushima
Seiko Fukushima posted to 800NEシリーズ サウンドマネージャーインタビュー 2018/07/18 3:04
 

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