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Denon Official Blog > Posts > AVR-X1500H、AVR-X2500H開発者インタビュー
Category Name: 製品の魅力 Posted Date: 2018-07-05





デノンのAVサラウンドレシーバー、AVR-X1500H、AVR-X2500Hがついに発売となりました。Dolby AtmosやDTS:Xに対応し、HEOS機能も搭載したこれらのモデルの設計コンセプトなどについて、開発者にインタビューしました。




GPDプロダクトエンジニアリング

諏訪正幸(左)、北脇孝視(右)




7.2ch AVサラウンドレシーバー
AVR-X1500H
59,500円(税抜価格) NEW
製品の詳細はこちら





7.2ch AVサラウンドレシーバー
AVR-X2500H
90,000円(税抜価格) NEW
製品の詳細はこちら


●本日は主にAVR-X2500Hの電気系の設計に携わった北脇さんと、AVR-X1500Hの機構設計に携わった諏訪さんにお話をうかがいます。今回はどんなモデルチェンジだったのでしょうか。


北脇:今回のモデルチェンジは、ズバリ音質改善に注力しました。

今年のモデルは、デジタルのキーとなるデバイス変更を行わなかったからです。

昨年発売したAVR-X1400H、 AVR-X2400Hの時にはDAC、電子ボリューム等を変更しました。


そこで、今回はその回路をベースにブラッシュアップし、回路設計としては「熟成」のモデルチェンジを狙いました。

デノンは毎年新しいAVアンプを開発、発売していますが、デバイス変更がある年は、そのデバイスを実装すること自体に時間と労力が割かれますが、大きなデバイス変更がなければ、性能が確保できた状態から設計をスタートできるので音質を煮詰めることに時間をかけられます。




↑GPDプロダクトエンジニアリング 北脇孝視



●キーデバイスが変わらない年の方が、音は良くなるのですか。


北脇:そういうわけではありません。キーデバイスを変更することによって音質的に一気に大きくレベルアップすることはよくあります。

しかし、キーデバイスの能力を変更した最初のモデルで最大限に引き出せるかというと、限られた開発期間では難しい点があります。

もしデバイスが変わらなければ、細部にわたっていろいろトライアルし、デバイスの能力を生かすことに、時間を割くことができます。そういう意味です。




↑AVR-X1500H




↑AVR-X2500H



●「熟成」のために、具体的に開発ではどんなことを行ったのでしょうか。


北脇:変更となったデバイスに対し、さらに音質改善に効きそうなパーツのクオリティを上げていきます。たとえばAVR-X2500Hは、コンデンサーの容量を昨年より20%アップさせています。

さらに不要振動を排除するためにフットを上位モデル同等の大型で制振効果の高いものにグレードアップしました。



●結構細かい修正ですね。


北脇:そんなことはありません。音質改善には、やはり地道な積み重ねが必要です。フットに関していえば、グレードを上げただけで、私が想像していたよりも大幅に音質が向上しました。

このような改善の積み重ねが、音の精度を上げることにつながるのです。




アナログレコードプレーヤーが接続できるフォノ端子を新搭載



●AVR-X1500H、AVR-X2500Hともに今回大きく進化した点としては、レコードプレーヤーが接続できるフォノ入力(MM)の搭載ですね。


北脇:はい。フォノ入力(MM)がついたのは大きな違いですね。今までAVR-X4400H以上のモデルでフォノ端子を装備していました。

今回エントリークラスにまで搭載し、アナログレコードの人気に対応しました。

実際、アナログレコードの復権はヨーロッパ、そしてアメリカでも大きな潮流になっていて、海外からもフォノ入力を装備してほしいという要請はきていました。



↑AVR-X1500Hのリアパネル。上左端のAUDIO INがフォノ端子



●フォノ入力の搭載に関して、設計上の苦労はあったのでしょうか。


北脇:フォノ入力は回路的に気を使いますね。特に低音の増幅率が大きいのでノイズの問題もシビアになります。

低音のノイズの多くはトランスコイルの磁束によるものなので、それを抑えるためにフォノ入力の回路はトランスからできるだけ離れた場所で増幅を行う構成にしています。




フラグシップモデルを継承した新しいデザイン



●今回デザインが一新されましたね。そのあたりの経緯は機構設計を担当した諏訪さんにおうかがいします。


諏訪:今回フラッグシップモデルであるAVC-X8500Hのフェイスデザインを踏襲し、全てのAVアンプでフェイスデザインを一新しました。




↑GPDプロダクトエンジニアリング 諏訪正幸



●具体的にはどんな点が変わったのでしょうか。


諏訪:フェイスのデザインに関して、昨年までのモデルは中央部分がパネル面に対して凹んでいましたが、今回はパネル面に対して前に出る感じになりました。

AVR-X1500H、AVR-X2500Hはトラップドアではありませんが、トラップドアをイメージした、せり出しているデザインにしています。デノンのサウンドイメージと合う力強いデザインになったと海外でも好評です。 





↑AVR-X1500Hのフロントパネル。フロント面が凸状となっている。



●ディスプレイのアクリルにしっかりとした厚みがあり、高級感がありますね。


諏訪:そう言っていただけて嬉しいです。アクリルの厚い板材の削り出しはコスト面で難しいので、アクリルを箱状に成型しています。このように価格帯ごとに工夫しながら高級感を出しています。







トップパネルのスリットやフットも新たなデザインに


●今回のデザイン変更において、機構設計で苦労した点はどんなところでしょうか。


諏訪:天板のスリットですね。この穴は今までは縦向きだったんです。プロダクトデザイナーの意向でHi-Fiにならってスリットの向きを変えました。最初は内部の温度が規定より下がらなくて苦労しました。



●AVアンプの本体はそんなに発熱するのですか。


北脇:しますね。AVアンプは「温度との戦い」という側面もあります。積んでいるアンプの数も多いですし、ビデオ信号処理のデバイス、これがかなり熱を持ちます。

それにWi-Fiのデバイスも熱くなります。これらの熱を効率的に逃がしながら、外観品位も確保する、ということで外装では苦労しました。




↑AVR-X2500Hのトップパネル。指の位置の真下に熱を持ちやすいデバイスがある



●その他でデザイン的に変わった点はあるのでしょうか


諏訪:よく外観部品では「CMF」と言って、それぞれカラー、マテリアル、フィニッシュを差す言葉なんですが、これらのクオリティを上げるように努力しました。

たとえばカラーですが、AVR-X1500H 、AVR-X2500Hではフェイスで使用している文字プリントの塗料を変えました。

以前の色はやや沈んだゴールドでしたが、今回は明るいゴールドにしています。ユーザーが見やすい文字色に変更し、従来よりもUXを改善することができました。


また、トップカバーの塗装も今まではツルツルした光沢があるものでしたが、今回はすこしザラっとした手触り感があって光沢や艶を抑えた黒にしたことで、品位が上がったと思います。



 




●ロゴの入り方も変わりましたね。


諏訪:はい。今まで四角い枠付きのロゴをフロント面に嵌めていましたが、今回は四角の枠ではなくロゴの形で入れていて、境目が綺麗になっています。こうした細部でも高級感が出るように改善を行っています。

 
↑AVR-X2500H(左)のロゴは文字が嵌っているような造作。AVR-X2400Hのロゴは四角いプレートごと嵌っている



●ほかに進化した点はありますか。


諏訪:AVR-X2500Hのみのフィーチャーですが裏面のWi-Fi用アンテナを外せるようにしました。これもUX改善の一環です。

Wi-Fiを使用しないユーザーはアンテナを外せば、ラックなどに入れるときに収まりがよくなります。上位機種で採用していたものですが、今回はAVR-X2500Hにも搭載することができました。




↑AVR-X2500Hのリアパネル。両端にあるWi-Fi用のアンテナの取り外しが可能となった



キレが増したAVR-X1500H、パワー感が増したAVR-X2500H


●AVR-X1500H とAVR-X2500Hが同時に発売されて、どっちにしようか迷われる方も多いと思います。音の違いはどんなところになるでしょうか。


北脇:音に関して、まず昨年のモデルとの違いでいうと、両モデルともアンプの電源用ダイオードの容量が10アンペアから25アンペアと大きくなっています。

それとDACの回路に必要な抵抗の素子を、ノイズが出にくい金属皮膜の薄膜抵抗に変更しました。それにより、AVR-X1400H、AVR-X2400Hより音質が向上しています。



●先ほどAVR-X2500Hのフットの話が出ましたが、フットの違いは音質に大きな影響を与えるのでしょうか。


北脇:大きいですね。フットの性能向上によって不要振動が抑えられるようになります。内部振動はノイズ源になりやく、その振動が抑えられることでノイズが低減します。

高域のノイズが抑えられると、低域がすっきりと出てくることがあります。それによってAVR-X2500HはAVR-X2400Hよりもパワフルな音になったと感じています。




↑左のフットがAVR-X1500H用、右のフットがAVR-X2500H用。一見してわかるようにリブの太さや重量が異なる



●AVR-X1500Hはどんな音質改善があったのでしょうか。


北脇:キレが増した、という印象です。先ほど述べた薄膜抵抗の採用で、音の瞬発力、アタック感が良くなりました。これは両モデルともですが、前より音が綺麗に鳴るようになったと感じています。



●イメージでけっこうなのですが、AVR-X1500H とAVR-X2500Hでは、音質はどのように違うのでしょうか。


北脇:AVアンプはシリーズを通してサウンドマネージャーが音質を管理しており、フラッグシップモデルのAVC-X8500Hを頂点に、モデル間のバランスを見て音作りを行っています。

ですからグレードと音質は見合ったものになっています。では、その違いは何かというと、これは私なりの印象になりますが、上級機になればなるほど音が大人なんです。

落ちついているし懐が広い。もちろんパワーもあります。下のモデルになると、パワーは落ちますがそのぶん元気な音、やんちゃな音になってきます。






●ということはAVR-X1500Hはかなり元気な音ということでしょうか。


北脇:そうですね。ちょっとやんちゃな音です。このやんちゃさがなくなると線が細い音になってしまうので、設計時の音作りでそのバランスをうまくとっています。


諏訪:私はAVR-X1500Hでよくポップスを聴いていますが、元気がある感じでいいと思います。


北脇:私もポップス系はAVR-X2500HよりむしろAVR-X1500Hがいいと思いますね。リズミカルで溌剌感があって。そういう音楽にはあっていると思います。



AVR-X550BTとの違いは「HEOS機能」と「3Dサラウンド」



●今年はデノンのAVアンプのラインナップに、最エントリーモデルとしてAVR-X550BTが加わりました。AVR-X550BTと、AVR-X1500H やAVR-X2500Hを比べると、どんな点が違うのでしょうか。


北脇:音質面の差はもちろんですが、機能面ではHEOSテクノロジーの有無が大きな違いになります。
AVR-X550BTはシンプルですが、Bluetoothを通してスマホやタブレット端末の音楽を再生するには十分です。より簡単に使えるように、BluetoothでAVR-X550BTをコントロールする専用アプリも用意しています。


一方でAVR-X1500H、AVR-X2500HにはHEOSテクノロジーが搭載されています。

Wi-Fiで接続して、NASなどから高音質でHi-Resの音楽再生をしたり、他のHEOS搭載機器と同期再生するのであれば、AVR-X1500H 、AVR-X2500Hがベストチョイスでしょう。

 


●AVR-X550BTは5.2ch、AVR-X1500H とAVR-X2500Hは7.2ch対応という違いもあります。


北脇:そこも大きな違いです。AVR-X1500H 、AVR-X2500HであればDolby Atmos、DTS:Xといった新しいサラウンドフォーマットが楽しめます。

Dolby AtmosやDTS:Xでは、天井にスピーカーを設置する以外に、スピーカーを天井に向けて鳴らし天井からの反射音を使うイネーブルドスピーカーも出ていて、それらを使えば手軽にDolby AtmosやDTS:Xが楽しめるようになりました。


今すぐでなくても将来的にDolby AtmosやDTS:Xを楽しみたいのであれば、AVR-X1500H、AVR-X2500Hを選んだ方がいいと思います。



ドルビーアトモスイネーブルドスピーカー

SC-EN10




希望小売価格:15,000 円(税抜) (1台売り)



音質改善の工夫やノウハウを常に蓄積していく


●最後に、今後設計者としてやってみたいことを教えてください。


諏訪:私は機構担当として、できるだけ音質向上に貢献していきたいと思います。



●機構部分が音質に関与する比重は大きいのでしょうか。


北脇:とても大きいです。たとえばフットでどう内部振動を抑えるかは、機構設計の力が大きいです。


諏訪:フットに関しては常にちょっとずつトライしていて、たとえばフットの中にリブという梁があるんですが、これを今回は上まで持ち上げてシャーシとの接触面積を上げました。

いままでは内側だけが触れている形状でしたが、今回は外周のリブを上げたのです。これで音質が向上しました。







●そのような改善はコストをかけずに音を良くすることができるノウハウですよね。


諏訪:はい。上位モデルのようにリブを太くし、重量を倍にすることはエントリークラスではコスト的に難しいので、小さな工夫を積み重ねています。


北脇:機構でいえばフットだけでなく、シャーシの剛性も音質には大きく効きます。

シャーシは折り曲げて強度を増したりするのですが、トランスの下に空間ができると音にあまり良くないなどといった様々なノウハウがあります。こうした機構設計のノウハウは、音質への貢献が大きいと思います。






●北脇さんは、今後どんなことをやっていきたいとお考えですか。


北脇:私はベーシックな部分のグレードアップを進めていくことが大切だと思っています。

上位モデルはコストをかけてグレードアップできますが、AVR-X1500HとAVR-X2500Hクラスではさまざまな工夫を重ねてベースを上げることを継続していきます。


たとえば今回電源系のダイオードを変えることで、電源というアンプの大本のベースアップを図りました。今は音質変化が小さいとしても、将来的にここが凄く効いてくる可能性があります。

私がAVアンプの設計に携わるようになったのは2000年ぐらいからですが、その頃と比べるとかなりノウハウが蓄積され、ベースとなる音質はかなり向上しました。



●やっぱり蓄積が大切なんですね。


北脇:大切です。一気にジャンプアップはできませんが、地道な改善を今後も積み重ねていきたいと思います。


●今日はありがとうございました。






(編集部I)

Picture Placeholder: Seiko Fukushima
Seiko Fukushima posted to AVR-X1500H、AVR-X2500H開発者インタビュー 2018/07/05 20:43
 

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