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Denon Official Blog > Posts > 歴史をつくったロック映画たちVol.1
Category Name: ミュージック Posted Date: 2018-01-19



自宅に新しいホームシアターシステムを設置。ワクワクする瞬間ですね。

皆さんはどんなコンテンツをご覧になるのでしょうか? 

大迫力のアクション映画や壮大なSF映画。好きなミュージシャンのライブ映像、華麗な音楽とダンスのミュージカル。


いい音で観たい映像に限りはありません。

そんなホームシアターで観たいラインナップにぜひ加えたいのが「ロック映画」。


ロックミュージシャンや音楽ファンが主人公の映画です。

登場人物の生き様に感情移入して、大迫力の演奏シーンや楽曲にのめり込み、くり返し鑑賞してしまうようなロック映画。


皆さんもお気に入りの作品があるのではないでしょうか。

ここでは、ロック映画の変遷を辿り、歴代の名作のなかからおすすめ作品をご紹介します。


作品が多いので、今回はミュージシャンや音楽ファンが描かれているフィクション作品を集めてみます。

音楽のジャンルは狭義のロックというよりポップミュージック全体です。


「レント」(1996米)のようなミュージカル作品、「END OF THE CENTURY」(2003米)のようなドキュメンタリー、「シド・アンド・ナンシー」(1986英)や「ローズ」(1979米)のような実在したミュージシャンの伝記はひとまず対象外にします。



■~2000年ごろのロック映画


1990年代まで、ミュージシャンを主人公にした完全フィクションのロック映画は、あまり多くありませんでした。


たぶん、ミュージシャンが主人公だとライブのシーンがネックになって難しいのでしょう。

演奏はたいてい作りものにしか見えません。

野球経験者が野球の映画を見ると試合のシーンでシラけてしまうのと同じです。


俳優が歌や楽器の猛練習をして撮影に臨んだとしても「でもこの人はミュージシャンじゃないからな」と思った瞬間から感情移入できなくなってしまいます。

本物のライブ映像を観るときとフィクションの映画を観るときの人の思考回路は違うのです。

そのため、1990年代までのロック映画はミュージシャンではなく「ロックファン」を主人公にした作品のほうが目立っていました。 


 

「ロックンロールハイスクール」1979 米
監督:アラン・アーカッシュ
出演:P.J.ソールズ、ヴィンセント・ヴァン・タン、ラモーンズ



1979年制作の「ロックンロールハイスクール」の主人公は、ラモーンズの熱狂的なファンである高校生たち。

新しく赴任してきた厳格な校長に反抗し、なぜか学校にラモーンズも乗り込んできて生徒たちと一緒に大騒ぎするという荒唐無稽な物語です。


製作総指揮がB級アクションの巨匠ロジャー・コーマンというだけあって、B級路線を貫いた快作に仕上がっています。
本物のラモーンズが本人として出演しているため、ラモーンズファンなら見逃すことはできません。

ロックファンの若者を主人公にした映画のはじまりともいえる作品です。



 

「デトロイト・ロック・シティ」1999 米
監督:アダム・リフキン
出演:エドワード・ファーロング、ジュゼッペ・アンドリュース、サム・ハンティントン



同じくロックファンの高校生が主人公の映画。

「キッス」を聴いていた人なら題名から想像できるように、主人公たちは熱狂的なキッスのファンです。



舞台は1978年のアメリカ。

普段はガレージで曲のコピーにいそしむ4人組が、デトロイトで行われるキッスの公演を見ようと奮闘します。


全体的に笑える展開になっているものの、若者たちが悪戦苦闘するなかで少しだけ成長するという青春もののセオリーにものっとっています。

観ていると、自分がポップミュージックを崇拝していた少年・少女時代にワープして、「なぜあんなにあのバンドに夢中だったのだろう」という、懐かしく甘酸っぱい思いにとらわれるに違いありません。


キッスの面々はコンサートの演奏シーンだけで登場。「ターミネーター2」の少年役だったエドワード・ファーロングが悪ガキ高校生を好演しています。



 

「あの頃ペニー・レインと」2000年 米
監督:キャメロン・クロウ
出演:パトリック・フュジット、ケイト・ハドソン、ビリー・クラダップ



この映画の公開は2000年ですが、1970年代のロックをとりまく世界を鮮やかに描き、高い評価を受けた作品です。

舞台は1973年、主人公である15歳のウィリアム(パトリック・フュジット)は、ロックジャーナリストを目指して学校にも行かず、人気急上昇のバンドのツアーに帯同するようになります。


そこで彼が出会ったのが、バンドと行動をともにするグルーピーの一人、ペニー・レイン(ケイト・ハドソン)。

スターダムに駆け上がろうとしているバンドが発する熱。その熱に浮かされたような日々のなかで、少年の淡い恋心とロックスターの美しい愛人の絶望が静かに育っていきます。


ロックが特別なものだった「あの頃」の空気が画面から伝わってくるこの映画に、世界中のロックファンが惜しみない賛辞を贈りました。

劇中で使われ、サウンドトラック盤にも入っているトッド・ラングレンの名曲「It Wouldn't Have Made Any Difference」は、まるで1970年代という「ロックの時代」に向けて歌われているかのようです。



 

「ハイ・フィデリティ」2000年 米
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ジョン・キューザック、イーベン・ヤイレ、ジャック・ブラック



ロックおたくの日常をシニカルかつコミカルに描いたのが本作。

主人公はシカゴで中古レコード店を経営するロックおたくのロブ(ジョン・キューザック)です。


同棲していたガールフレンドに振られたことをきっかけに、かつて自分を振った女性たちを次々と訪ね歩くという物語は一応あるものの、どちらかというと主人公たちのポップミュージックへの偏愛のほうがこの映画の核となっています。
全編を通して、どんなバンドを聴くのがカッコよくて、どんなのが徹底的にダメなのか、主人公たちの徹底的なこだわりが炸裂します。


この映画でロブの友人(かつ店のバイト)バリーを演じ、主演を完全に喰ってしまったのが、ブレイクする前の俳優ジャック・ブラックです。

本作のラストで、バリーはただのロックおたくから自らステージに立つミュージシャンへと第一歩を踏み出しますが、まるでロック映画の次の時代到来を告げているかのようでした。


英国の作家ニック・ホーンビィによる同名の原作も、ロック好きなら一度は読んでおきたいバイブル的な一冊です。



■2000年代前半のロック映画


ロック映画の歴史にとって1990年代までが「ロックファンの時代」だったとすれば、2000年代のロック映画のトピックは「ミュージシャンの時代」の到来だったといえます。

映画界は、ロック映画のネックとなっていた「演奏シーンの壁」をいろいろな戦略で乗り越えて、次々とミュージシャンが主人公の作品を世に送り出しました。


その戦略は、「プロット」、「楽曲」 、「キャスト」の三つのうちのいずれかまたは組み合わせです。



 

「スティル・クレイジー」1998年 英
監督:ブライアン・ギブソン
出演:スティーヴン・レイ、ビル・ナイ、ティモシー・スポール、ジミー・ネイル、ビリー・コノリー、ブルース・ロビンソン



「スティル・クレイジー」は、人気の絶頂にありながらメンバー同士のいざこざから解散したバンドが、20年ぶりに再結成するというお話。

音楽から足を洗い、屋根葺き職人や行商人などそれぞれの職業で生計を立てていたアラフィフの元メンバーたち。


ちょっとしたきっかけから彼らが連絡をとりあい、紆余曲折の後にバンド活動を再開します。
みんな久しぶりに楽器に触れるという設定なので、何しろ曲は古いし演奏はヘロヘロ。


ライブをやっても誰も盛り上がってくれません。

これなら観るほうも物語に没入できます。

そればかりか、いつの間にか、バンドが苦難を乗り越えて少しずつ人気が出てくるのに合わせて、観ている私たちもバンドのファンになってしまっているのです。



これが演奏シーンの壁を乗り越える一つ目、プロットの戦略。

ストーリーが工夫されていれば、演奏シーンにもすんなり入っていけるのです。

オリジナル曲満載のサウンドトラックも素敵な仕上がり。

曲が良ければ観客はノってきます。つまり二つ目の楽曲の戦略です。



 

「ロック・スター」2001年 米
制作総指揮:ジョージ・クルーニー、監督:スティーヴン・ヘレク
出演:マーク・ウォールバーグ、ジェニファー・アニストン



演奏シーンに納得させてしまうプロットの戦略といえばこの映画も。

「ロック・スター」の主人公クリスは、昼間はセールスマン、夜はバンド活動をしています。


彼が率いるのは大御所ロックバンドの「完全コピー」を専門にしているバンド。

しかもその「ものまね」でそれなりに観客を集め熱狂させている、ベテランコピーバンドなのです。


主人公のクリスを、「ブギーナイツ」の俳優マーク・ウォールバーグが熱演。

ものまね専門のセミプロバンドから成り上がるロッカー以外の何ものでもない、というぐらいハマり役です。



 

「スクール・オブ・ロック」2003年 米
監督:リチャード・リンクレイター
出演:ジャック・ブラック、ジョーン・キューザック、マイク・ホワイト



「ハイ・フィデリティ」でブレイクした俳優ジャック・ブラックの人気を不動のものにした作品。

バンドをクビになったロッカーが、小学校にニセ教員として潜り込み、子供たちにロックを教えてバンドを結成させるというストーリーです。



子供のバンドの話なので、つたない演奏も全く気にならないし、むしろ好感をもって観られます。

主演のジャック・ブラックは自分のバンド「テネイシャスD」でも精力的に活動していることもあって演奏シーンもバッチリ。



このジャック・ブラックのような「ロックな雰囲気をまとった俳優」を発掘して起用することが、演奏シーンの壁を乗り越える三つ目、キャストの戦略です。

ちなみに、出演している子供たちも全員本物のミュージシャンで、楽器演奏はすべて本人がやっているそうです。


劇中では往年の名曲が次々と使われますが、オリジナル曲も秀逸で、子供たちが歌うテーマ曲「スクール・オブ・ロック」はもちろん、主人公を追い出したかたき役のバンドNo Vacancyが演奏する曲もなかなかいいので、サントラ盤はヘビーローテーション必至です。



 

「リンダ リンダ リンダ」2005年 日本
監督:山下淳弘
出演:ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織



邦画のロック映画もいい作品があります。

日本の地方都市、の高校の軽音楽部が舞台です。

女子だけで作っていたバンドがギタリストの骨折によって空中分解してしまい、文化祭直前に新メンバーを加えて急造でバンドを作るという物語です。


高校生の軽音楽部の話だと思えば、体育館のライブシーンにもむしろリアリティを感じてしまいます。
ガニ股で猫背気味にのそのそ歩く。

どこでもベタっと座り込んでしまう。


バンドの四人組を演じる出演者たちは、そんな男女共学高校の女子に見事になりきっています。

特にドラマー役の前田亜季がハマり役で、「こんな子軽音楽部にいたよな〜」と懐かしくなってしまいます。


何か事件が起こるわけでなく、文化祭までの数日間を淡々と描いただけのこの映画に、なぜこれほど感動してしまうのか。

それはひとえに音楽の力でしょう。

音楽をみんなで演奏することの比べようのない喜びが、ひしひしと伝わって来るからに違いありません。


さて、ちょっと熱くなって長くなってしまったので、ここでいったん区切ります。

次回は2000年代後半から2010年代のロック映画をご紹介します。


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(Denon Official Blog 編集部 Y)

Picture Placeholder: Seiko Fukushima
Seiko Fukushima posted to 歴史をつくったロック映画たちVol.1 2018/01/19 0:29
 

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