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Denon Official Blog > Posts > 不世出の天才、プリンスを悼む
Category Name: ミュージック Posted Date: 2016-06-03

天才プリンスと言われますが、プリンスはどのくらい天才なのでしょうか。

 

まず数字で見てみると、これまでグラミー賞7度受賞、47枚のアルバム(サントラ盤、ライヴ盤含む)を発表しています。

そのうち12作品がプラチナアルバム(100万枚以上のセールス)、そして全米でトップ40に入ったシングルは30曲。

 

アルバム累計は1億枚以上です。

1億枚ですよ! この数字だけでも不世出の天才であることがよくわかりますが、さらにすごいのは所属していたレコード会社との確執から、
92年には自分の名前を発音不能のシンボル・マークにして話題を呼ぶなどといったことを軽々とやってしまうのも、
プリンスでなければできない、天才ならではの振る舞いといえるでしょう。

 

音楽面にフォーカスしてみてもその天才性は比類無いものだと言えるでしょう。

 

たとえば、ソングメーカーとしての多作ぶりです。
プリンスのデビューは1978年ですから活動期間は38年(意外と長いですよね)、その間のアルバムリリース数は47枚ですから、1年1作以上。
ものすごいペースです。
しかもプリンスのことですから、おそらく未発表トラックがまだ山のように、たぶんアルバム何10枚もあるはずです。

 

また他のアーティストへの楽曲提供でもプリンスは大ヒットをとばしています。

多くの楽曲提供がありますが、中でも印象的なのはバングルスに提供した「マニアック・マンデー」、
チャカ・カーンに提供した「アイ・フィール・フォー・ユー」、
そしてシニード・オコーナーが歌った「ナッシング・コンペアーズ・トゥ・ユー」、シーラ・Eの「グラマラス・ライフ」など。

 

いずれも提供相手が女性であることがプリンスらしいところですが、どの曲も彼女たちにとっての代表曲になっています。
コンポーザーとしても充分巨匠といえるでしょう。

 

そしてエンジニアとして。
プリンスは作詞・作曲・アレンジだけでなく、実際にスタジオでのレコーディングワークも自分で行うアーティストです。

 

ツアー先でもレコーディングすることが多かったようで、ツアーで来日した際にもライブ終了後に所属していた六本木にあったワーナーのレコーディングスタジオに現れて朝方までレコーディングをしたことがあるそうです。

 

その時もエンジニアは廊下でずっと待機していて、プリンスが機材の操作で分からないことがあったときだけ呼ばれたそうです。
(詳細は不明ですが、その時の曲はCDに収録されたそうです)。

 

さらにマルチインストメンタリストとして。プリンスはデビュー当初から27種以上の楽器を自分で演奏できたそうです。
ギター、ベース、キーボード、ドラムなど、ロックで使う楽器はすべて世界一流プレイヤーに匹敵する技量です。
たとえばドラムで驚いたのが『サイン・オブ・ザ・タイムズ』(1987)の「It's Gonna Be A Beautiful Night」という曲です。


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アーティスト名:プリンス
アルバム・タイトル:SIGN "O" THE TIMES / サイン・オブ・ザ・タイムズ
ワーナーミュージックジャパン

価格:¥2,667(本体)+税

規格番号:WPCR-75021-2


この曲はライブテイクが収録されており、そのライブ演奏の様子は映像作品の「サイン・オブ・ザ・タイムズ」で見ることができます。

その演奏シーンを見ると、最初はシーラEがドラムを叩いているのですが、
途中シーラがフロントに出てきてラップをするシーンがあり、その間プリンスがシーラの代わりにドラムを叩くのですが、
そのドラムが実に素晴らしくファンキーで、シーラよりもグルーブがあるように思えます。


そしてもちろんプリンスが弾くギターも抜群です。

パープルレインのソロなどを聴いていると、ジミ・ヘンドリックスの後を継ぐギタリストではないかと思えるほど。

 

歌も歌わず、ダンスもせずにギターだけで世に出てきても充分ギタリストとして大成したに違いありません。

ちなみにアメリカの音楽雑誌であるローリング・ストーン誌では「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も過小評価されている25人のギタリスト」において堂々第1位を獲得しています。
(ちなみにプリンスが愛用したテレキャスタータイプの「マッドキャット」は日本製のギターであることは、私たち日本人ファンとしては嬉しいところです。)

 

そんなあらゆる楽器が演奏できるプリンスですが、いや、あらゆる楽器が演奏できるからでしょうか、
極限まで楽器の数を減らしたミニマリズムが光るヒット曲も多数あります。

 

プリンスの代表曲である「KISS」(アルバム「パレードに収録」)は恐らくその代表曲だといっていいのではないでしょうか。


 

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アーティスト名:プリンス
アルバム・タイトル:PARADE / パレード
ワーナーミュージックジャパン

価格:¥1,714(本体)+税
規格番号:WPCR-75020

 

この曲の伴奏は打ち込みと思えるドラムとシンセのみ、ベースもほとんど聞こえません。

そして歌もファルセット(裏声)のソフトなもの。

 

人が弾いている楽器らしい楽器は、ソロから後半にかけて登場するタイトなファンクギターだけ。

必要最小限をこえて音が削ぎ落とされたこの楽曲、この演奏、そしてこのレコーディングには、圧倒的な天才性とブラックミュージックの洗練の極地を感じます。



アーティストが亡くなるとよく「天才」、「不世出」といった言葉が使われますが、本当にその言葉にふさわしい人物はそうそういるものではありません。

しかしプリンスに関しては、残念ながら不世出というしかないでしょう。

 

ただ幸いなことにプリンスは膨大な楽曲を残してくれました。

「ほんとうにプリンスは死んだのだろうか」といういまだに消せない疑問を抱きながら、これからも今までと変わらない頻度でプリンスの曲を聴き続けたいと思います。

 

 

(Denon Official Blog 編集部 I)

Picture Placeholder: Kumiko Tachi
Kumiko Tachi posted to 不世出の天才、プリンスを悼む 2016/06/03 2:43
 

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