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Denon Official Blog > Posts > DNP-2500NE開発者インタビュー PART.1
Category Name: 製品の魅力 Posted Date: 2016-03-11

 



2016年1月に発表されたHi-Fiオーディオシステム「2500NE」。

この新たなスタンダードモデルについて各開発者が語ります。


最後を飾るのはデノンのHi-Fiオーディオ技術の粋を集めたネットワークオーディオプレーヤー/USB-DAC DNP-2500NE。



グローバル プロダクト ディベロップメント プロダクト エンジニアリング 飯原弘樹




ネットワークオーディオプレーヤー / USB-DAC 

DNP-2500NE  

希望小売価格: 200,000 円(税抜) 

詳細はこちらをご覧ください  



■まず開発コンセプトを教えてください。


飯原:デノンの新しいHi-Fiシステムである2500シリーズとして、今まで培ってきた粋を集めたハイグレードなネットワークプレーヤーを作るというのがコンセプトです。


■2500シリーズはCDプレーヤー、プリメインアンプに加えてネットワークプレーヤーが同時にデビューしたわけですが、これは今まであまりなかった例だと思います。

これからはオーディオシステムの一角をネットワークプレーヤーが占めていくのだ、という明確なメッセージを感じました。


飯原:それはあります。


実際に今まではCDプレーヤーが外部デジタル入力に対するDAC機能も持っていましたが、今回のDCD-2500NEはディスクプレーヤーに特化しており、データファイル再生、そしてS/PDIFやUSB-Bの外部入力再生はDNP-2500NEが担うという役割分担をしています。


今やパソコンからの音楽再生がメインの方もいらっしゃるので、CDプレーヤーありき、ではなくプレーヤーは「選択するもの」になってきたのかもしれません。

またDNP-2500NEは非常に高音質なヘッドホンアンプを搭載しています。


ですからDCD-2500NEからはあえてヘッドホンアウトを排除し、ディスクプレーヤーとしての音質を磨き上げる方向で開発されています。





■Hi-Fiオーディオファンは、まだCDプレーヤーとプリメインアンプで 完結しているイメージの人が多いと思います。

ネットワークプレーヤーについておさらいさせてください。


飯原:ネットワークプレーヤーは名前の通りネットワーク上の楽曲ファイルを再生するプレーヤーです。


プライベートのネットワークに組み込まれたNAS(※Network Attached Storage)や、インターネット上の3万以上のラジオ放送局からストリーミング再生を行います。


これらの膨大なファイルや放送局は、スマートフォンやタブレットの専用アプリに一覧表示し、さらに、NAS上の楽曲でお気に入りのプレイリストを作成すれば、アルバムの枠を超えて音楽を楽しむことができます。


またアプリを使えば曲のサビ部分をシーク再生で聴くといったこともできますので、一度家中のCDからデータをリッピングしてNASに保存してしまえば、昔買った懐かしいアルバムから新たなお気に入りの曲を見つけるなんて事もできるかもしれません。


もちろんDNP-2500NEはハイレゾ音源にも対応していますので、例えばPC上で購入したハイレゾ音源をNASで管理すれば、ひとつの音源をリビングに置いたDNP-2500NEだけでなく、同ネットワーク上の寝室のRCD-N9(※アンプ内蔵のネットワークレシーバー)から同時に再生する、といったこともできます。


Wi-Fiにも対応しているので設置の自由度は高く、設定でWi-FiをOFFにすれば、電波の発信を完全に止めることもできます。

また、スマートフォンやUSBメモリーを直接接続して音声データファイルを再生することもできます。


パソコンをUSBケーブルで接続すれば、データ量の多い11.2MHzのDSDファイルや384kHz/32bitのPCMファイルも再生できます。


■2500シリーズということで、音質的にもかなり磨き上げられているのでしょうか。


飯原:先ほど楽曲ファイルを再生するプレーヤーだと申しましたが、デジタルボードで汎用的なオーディオフォーマットのデータにデコードしてから、最終的にアナログ信号として出力するまで、信号処理はDCD-2500NEと同一のグレードです。


データ補間アルゴリズムによるアナログ波形再現技術の最新バージョンAdvancedAL32ProcessingPlusや、DACマタークロックといった技術もDCD-2500NEと同じものをそのまま搭載しています。

D/A変換回路やその電源品質、部品グレードも同等以上です。


つまりDCD-2500NEはディスクからデータを取りだし、DNP-2500NEはネットワークからデータを得るという違いだけなのです。

ただし実際には基板が違いますし、音声データの経路もDNP-2500NEにはいろんな入り口があるわけですので回路構成や部品選定は異なってきます。


ですからまったく同じ回路に同じパーツということはあり得ませんが、考え方、狙っている音の方向、目指している音質の品位は同じです。

結果として2500シリーズと呼ばれるのにふさわしいグレードの高い音に仕上がったと思っています。



Caption DNP-2500NE内部 



■音質についても、PMA-2500NE、DCD-2500NEと同様にデノンの新しいサウンドの方向性を実現しているのでしょうか。


飯原:デノンのサウンドマネージャーとして新たに就任した山内が言う「スペーシャス」「ビビッド」という新しい方向性はDNP-2500NEでも明確に打ち出されています。

そこは、ぜひ実際に試聴して体験していただきたいですね。

デノンサウンドマネージャー、山内慎一インタビューvol.1 


■その新しい音のニュアンスを飯原さんの言葉で言うとしたら? 


飯原:今までのデノンのサウンドとは、土台がしっかりとあり、音一つ一つのエネルギーが感じられるものだったと思います。

2500シリーズはその良い部分は継承しながら、シンプルに言えば空間の拡がりが大きい、空間が感じられるものになっていると思います。


遠くで鳴っているものは、遠くから。

近くでまるで包み込まれるように感じられる音はそのように感じられる、それらがしっかりと描き分けられた音だと感じています。


■それはやはり、試聴室でサウンドマネージャーの山内さんと切磋琢磨したことによって実現したものですか。


飯原:そうです。

最初は白河工場に併設する設計事業所で、ある程度静特性と音を追い込みます。


この時点で、音を確認しながら回路や主要部品、基板レイアウトを変更し、HiFi製品として十分な静特性がとれています。

そしてここからが大変なのですが、ハンダと部品と基板を何枚も持って川崎の山内の所に行って、音のダメ出しを受け、当日できる範囲で改造をします。


しかし、一日で山内の納得は得られず、帰って対策を考え、また行って、というのを何回もやりました。

最初はダメ出しが凄かった(笑)。


こういった苦労はDCD-2500NEやPMA-2500NEの開発者である出口、村山も同じです。

そして、2500シリーズは量産ギリギリまで、購買部や製造部に迷惑をかけながらも 部品選定で音を追い込んでいきました(笑)。


苦労しましたが最終的に良い音が出せたと思っています。

DCD-2500NE開発者インタビュー





■具体的にはどんなことをすると、音が変わってくるのでしょうか。


飯原:HiFi製品のようにS/N比などの静特性を追い込んだ機器は、トップパネルの僅かな貼り物や一見影響の無さそうなプロテクション回路のコンデンサを変えただけでも音は変わります。


デノンの川崎試聴室のように極限まで音を追い込んだ部屋では、私のように音を聞き分ける訓練を受けていない者であっても実際に音の違いを感じることができます。


基板上の配線や部品のレイアウトもまた音に大きな影響があるのですが、実のところDNP-2500NEではDAC基板やFPGA周りなどは、開発の先行していたDCD-2500NEやそのベースとなったDCD-1650REから大きく変えていません。


これは、既にベースモデルでレイアウトが最適化されていることも理由の一つですが、デノンサウンドの基本を継承し、良い部分を活かしたいという意図もありました。

ですので、これだけのアドバンテージがあったにもかかわらず、最初に山内に音を聞かせた時のダメ出しには驚きました。


それほど、山内の求める理想の音は高い所にあったのです。

DNP-2500NEでは、音声信号に影響度高い部品から段階的に選定を進め、 最後は泥臭く、細かい所を詰めていく作業を積み重ねて新しいデノンのサウンドを作っていきました。


■DCD-2500NEの開発者インタビューではトップパネルの振動留めのテープの話を聞きました。


飯原:それは、DNP-2500NEでも同じことをやっています。

トップパネルやサイドパネルのテープ貼りは音質検討の最終工程で行いました。


今までこのような天板は振動を抑えるためにクロロプレンゴムをトップパネルとセットの接触箇所全てに貼り付けしっかりと固定していました。

また、サイドパネルにはブチルテープを貼り、振動を必要十分に押さえ込んでいました。


それを今回、山内の求める音の方向性から、あえて必要最小限としています。

このような細かいことを積み重ねることで、「スペーシャス」「ビビッド」な音を実現しています。



DNP-2500NEのトップパネル裏側。

黒い部分が鳴きを押さえるためのクロロプレンゴム。必要最小限に絞って貼られている。



■ありがとうございました。

パート2ではDNP-2500NEの もうひとつの目玉であるフルデジタルのヘッドホンアンプについてお聞かせください。





(Denon Official Blog 編集部 I)

Picture Placeholder: Seiko Fukushima
Seiko Fukushima posted to DNP-2500NE開発者インタビュー PART.1 2016/03/11 22:55
 

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