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Denon Official Blog > Posts > PMA-SX11開発者インタビュー
Category Name: 製品の魅力 Posted Date: 2015-11-20

 



フラッグッシップモデルPMA-SX1に続く新世代のプリメインアンプとして、PMA-SX11が発売となりました。

その設計思想やコンセプトについて、PMA-SX11の設計者にインタビューしました。



プリメインアンプ 

PMA-SX11 

380,000 円(税抜) NEW 

製品の詳しい紹介につきましてはこちらをご覧ください。




PMA-SX11設計担当 CSBUデザインセンター マネージャー 新井 孝 


■まずPMA-SX11についてご紹介ください。


新井:昨年出たデノンのHi-FiオーディオのプリメインアンプのフラッグシップモデルであるPMA-SX1の流れを汲んだ、フラッグシップのすぐ下に位置するプリメインアンプです。


■PMA-SX11の開発コンセプトを教えてください。


新井:やはりフラッグシップのPMA-SX1の方向性を踏襲することをめざしたプリメインアンプです。

まずPMA-SX1で非常に高い評価を得ているMC/MM対応CR型フォノイコライザー回路を搭載しました。


これはPMA-SX1と全く同じものです。

今や音楽ソースは多様化しており、ハイレゾもあればアナログレコードもカセットレーダーも「あり」の時代ですから、 ソースへの対応は万全を期しています。


アンプの増幅の方式としては、PMA-SX1のようにバランス回路はコスト的に難しいので、アンバランスとしています。

その分出力に関してはPMA-SX1(50W+50W)を超えるPMA-SX11では120 W + 120 W (8Ω)の大出力を実現しました。





■新井さんは、フラッグシップのPMA-SX1でも設計を担当なさいましたが、今回PMA-SX11での開発の苦労はあったのでしょうか。


新井:PMA-SX1の開発では本当に苦労に苦労を重ねましたが、今回はその時の経験やノウハウがあったので、比較的順調に設計が進みました。


特に制御系のマイコンのソフトウェアなどでPMA-SX1のノウハウをそのままいかすことができたので、開発で起こりがちな「ソフトの不具合がでて、その原因追及に時間がかかる」ということがなかったのも、スムーズに開発が進行した理由です。


苦労を重ねたというPMA-SX1の開発者インタビューはこちら「PMA-SX1の匠たち Part 2 設計担当 新井 孝」 


■PMA-SX11はデザイン面でもかなりPMA-SX1に近いですね。


新井:デザイン面もPMA-SX1を踏襲しており、かなり近い仕上がりになっています。

逆に違う点を上げると、ヘッドホン端子とバランスコントロールのノブが増えた点と、視認性を高めるためにボリュームの指示溝を長くしたあたりでしょうか。


細かな部分を除けば、かなりPMA-SX1に近いといえるでしょう。



↑追加されたヘッドホン端子とバランスコントロール 



↑太く長くなったボリュームの指示溝 


■PMA-SX1とPMA-SX11は音の傾向も近いのでしょうか。


新井:音色的にもPMA-SX1と同じ方向を目指しました。

スタビリティや実体感といったものが感じられる音ですね。


より具体的に言えば「ウーハーを充分にドライブできる」ということを重視しています。


■PMA-SX11でオーディオファンに注目してほしいのはどんなあたりでしょうか。


新井:ぜひアナログレコードを聞いてほしいです。

なんといってもCRイコライザーの素直な音を体感していただきたいなと。

他の方式のフォノイコライザーと比較していただけると違いを実感していただけるのではないかと思います。


私たちの方でも11シリーズとして先代のモデルであるPMA-SA11(2004年発売)とアナログレコードの聴き比べをしましたが、PMA-SX11の音はかなり良かったです。


アナログレコードって、こんなにいい音だったのかと何度も思いました。



↑MC / MM専用入力端子 




↑PMA-SX11の内部パーツ 中央がMC/MM対応CR型フォノイコライザー回路 


■ファンの中にはPMA-SX1とPMA-SX11でどちらにしようかと悩む方もいるかと思います。どんな点が選ぶポイントになるでしょうか。


新井:もちろんひとつは価格です。

PMA-SX11は38万円、PMA-SX1は58万円で20万円の差がありますので。


ただ、それだけではありません。

たとえばPMA-SX1はバランス構成で回路規模が大きくなるため、ラジエータサイズや冷却効率などの問題から出力はあえて50W+50Wに抑えています。


ですからたとえば広めの部屋で能率の低いスピーカーを鳴らすとしたらPMA-SX1では音量が不足する可能性があります。

そんなケースにはPMA-SX11をお勧めします。


逆に38センチのような大きなウーハーを持ったスピーカーなど、能率は高いけれども動きにくいスピーカー、振動系質量いわゆるm0(エムゼロ)が大きいスピーカーであれば、バランス型のPMA-SX1が適していると言えるでしょう。





■アンプの設計をずっとなさってきた新井さんにとって理想のアンプとはどういったものでしょうか。


新井:アンプ作りの基本は「スピーカーの駆動力の高いアンプを作る」ことであり、またそこに尽きる、とも思っています。

そのためには素子(増幅素子)も大事ですし、素子を動かすための電源も大事です。


電源から供給される電流は量だけではなく質、すなわち綺麗で汚れや濁りが無いことが重要です。

そういう意味では、原理的には優れた電源回路となりえるスイッチング電源も将来的には見据えて行くべきでしょうね。


アンプの駆動力といえば、まだ私がアンプの設計グループに来たばかりの頃、デノンにはPOA-S1という巨大なアンプがありました。


POA-S1 についてはこちらをご覧ください[銘機探訪 POA-S1 PART1] 


私は当時POA-S1のエージングをするために、 その辺に転がっていた適当な安物のスピーカーをつなげたことがありました。

エージングですから、アンプの動作が確認できればスピーカーはなんでもよかったんです。


ところが、POA-S1はそんな程度のスピーカーでも実に音楽的に鳴らすのです。

あれには驚きました。


どんなスピーカーでも意のままに駆動してしまう。

「駆動力が高い」というのはそういうことなんだと、痛感しました。


世の中にはいろんなスピーカーがありますが、どんなスピーカーでも意のままに駆動することができる、そんなアンプを作りたいと思っています。





(Denon Official Blog 編集部 I)

Picture Placeholder: Seiko Fukushima
Seiko Fukushima posted to PMA-SX11開発者インタビュー 2015/11/20 0:57
 

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